JKT48のオタクになってみた -coba menjadi fans JKT48

JKT48とそのファンを研究対象にしたら自分もミイラになったでござる

ファンベースに参加してみた

こちらは時系列をすっ飛ばし昨夜の話。

とあるファンベースのLINEに参加してインドネシアスラングにまみれて大汗をかいた。

JKT48のファンはほとんどが現地インドネシアのファンで、年齢層は日本で言うピンチケ、学生がほとんどである。
それが背景にあるかは不明だが、私設ファンクラブのようなものが林立していて、その活動も交流も活発だ。

これは日本で在宅オタクだった時には気付かず、現場に行って日本人のオタ友に教えてもらって初めて気付いた。

彼らは主にLINEで交流を行っていて、TwitterFacebookのアカウントもある場合がほとんどのよう。
いわゆる生誕祭などのオタク主導イベントの打ち合わせからオフ会の企画、オリジナルグッズ製作、またチケットの再分配など行っていてまさにファンクラブ的な活動をしている。
彼らはこれをファンベースと呼ぶ。

HS(握手会)現場でもおそろいのTシャツに身を包んで握手列に並んだり、数十人で示し合わせてネタを仕込んでのいわゆる連番握手をしている姿を見かけたし、自分も握手をした後には彼らからオリジナルグッズを受け取ったりした。

この様相は自分の肌感覚では、日本のアイドルオタクとは一線を画する。
生誕祭の主催や運営、単なる〝軍団〟、かつてのmixiコミュニティなど似たようなものはあるがここまでではない。
どちらかというと宝塚の私設ファンクラブ(オリジナルグッズ、チケット販売など行っている点や、下級生・新メンバーまで網羅されている点は特に)やスポーツの応援に近い。
これがインドネシア特有のものかどうかは今後も検討の余地がある。

前置きが長くなったが、アカデミックな関心少々、画像シェア目的ほとんどでファンベースのLINEに参加したのである。
(ちなみに招待してくれた日本人のオタ友の存在なしにはこれは実現しなかった。結構クローズド)

参加した瞬間からLINEの通知が鳴り止まず、会話を見てみると「日本人」「男?女?」という単語が読み取れ、そのうち自分のアイコンの画像がアップされ出した。
何言ってるか分からないのがとても怖い。
焦りながら拙いインドネシア語で「すみません、自己紹介が遅れました、よろしくお願いします」と参加した。

すると、もう全然理解が及ばないスラングとスピードで矢継ぎ早に質問が投げかけられる。
いちいち単語を調べているうちに「いないの?」というコメント。
いやいやいや、君たちの5秒の会話を読み取るのに15分かかるんだよ…
だんだん、全てが自分の悪口に見えてくる。

しかし一生懸命読んでいると「インドネシア語を手伝うよ」と言っていることがわかった。
自分でもわかるような丁寧なインドネシア語を書いてくれる人もいる。
なんだ、いい人達だ…!

冷静になると彼らは恐らく〝ピンチケ〟のはずだ。
10代の人懐こい若者、そう考えると何となく状況が飲み込めてきた。
この会話を全部理解するのは英語でも無理だろう。
何なら日本語だって厳しい!かも知れない。

若者のノリに外国の老人が合わせるのはひとまず諦めて、分かるところだけ参加して、落ち着いたところで「おやすみ」と言って〝逃げた〟
短い会話の応酬で1時間以上経っていた。

インドネシア語の習得がますます遠く感じられた夜だったが、彼らと同レベルでメンバーと話すのは不可能と確信、目当ての画像も保存できてぐっすり眠れた。
次回の渡尼で彼らに会うのを楽しみにしよう。