JKT48のオタクになってみた -coba menjadi fans JKT48

JKT48とそのファンを研究対象にしたら自分もミイラになったでござる

JKT48シアター行ってみた

AKB48劇場に行ったのは遥か昔、2006年の今頃だったと思う。
当時は事前の申し込み制度もなく、千円支払ってふらっと入れる映画館のような雰囲気だった。

ジャカルタはスディルマン通り沿い、fxモールというショッピングモールの中にJKT48シアターがある。
東南アジアの巨大モールのイメージからは程遠い規模の小さなモールで、聞けばシアターができる前は今より閑散としていたそうだ。
シアター開設に伴い、来場者の利用はもちろん、メンバー、スタッフ他関係者の利用が増えたことで各テナントも大なり小なり恩恵を受けているということだろう。
モール内の物価は高めということだが、そもそもJKT48シアターの入場料が高い。

基本的なチケット料金は10万ルピア、日本円にして約千円、学生・女性チケットつまりピンクのチケット(こちらでは黄緑だ!)は5万ルピア。
アジア開発銀行と世界銀行による中間層の目安は、その半数を占める層で1日2〜4万ルピアの消費ということなので、そのチケットの価値は推して知るべしというところである。

このチケットを目当てにする来場者の中にはチケット代で精いっぱいという人々もいるかも知れないが、公演前後にヲタ友とフードコートで歓談することを楽しみに含めている人々が少なくないと感じた。
そして駐在、観光、出張問わず日本人来場者は必ずいるらしい。
そのように考えると、割高でも利益を得ていることが想像できる。

シアターに集まる人々はほとんどが若者で、その数はすごく多い。
ふらっと入れたAKB48劇場の数十倍だろうか、でも依然としてふらっと要素を残すのがJKT48シアターだ。
事前の抽選はあるが、それに漏れても当日券を購入できる可能性はそれなりに高い。
というのもシアターはかなり広くて、横は20人でも余裕があるだろうか、縦は10列前後で、その後ろに広めの立ち見ゾーンが設けられている(きちんとした記録ではないので印象まで)。
品川ステラボール的な横長感。
初めて入った時には軽く面喰らった。

日本国内の劇場と同じく、入場順はその場での抽選による。
こちらではBINGOと呼ばれ、チケットに振られたビンゴナンバーの呼び出し順に入場する。
インドネシア語で番号が呼ばれるので、言葉が全く分からないと不利も不利であるが、たとえ1人で来ていたとしても周りのピンチケもといヒジャチケ(緑=hijauヒジャウ)に助けを求めると割合親切にしてくれる。
「おいおい12はまだかよー!」などと笑いながら仲間同士で野次を飛ばし合う姿は日本と変わらないし(劇場の様子は分からないが一般的に)、それを頼りに同じ番号のヲタを見つけて着いて行くこともできる。

番号が呼ばれた後は完全に早い者勝ちなので、遠慮せず図々しくポ守るのが吉。
最初に一般のチケット(青)が呼ばれるがこちらは上手にしか座れない。
なので、ヒジャチケでも前半に呼ばれれば十分に前方が狙える。
ちなみに広いために客席が暗いので、メンバーからの認知が欲しい場合の立ち最前はそんなにおすすめでない、かも。

そういえば柱はなかった。
いや、あったけれど広いのであまり気にならなかった。
柱から外側は見切れ席になるが、その辺が時に美味しいのも日本と同じか。
国内の48劇場のエッセンスを残しつつ、とにかくワイドなJKT48シアター。
筆者は他の劇場を訪れたことがないので議論には不足するが、各地の劇場/シアターに現れる地域性には興味深いものがあるのであろうと想像する。