JKT48のオタクになってみた -coba menjadi fans JKT48

JKT48とそのファンを研究対象にしたら自分もミイラになったでござる

JKTについて聞かれた

「久しぶり〜、最近どこ行ってんの?」
顔見知りのオタクに聞かれて世間話をし始めた。
「いや〜変わってないっすよ」
いつもの現場の話で小さく盛り上がりながら、頭の片隅にフェニちゃんが浮かんで来た。
少しうわの空で当たり障りなく会話を進めた後、探りつつ切り出してみた。
「仕事を兼ねてなんですけど、最近ちょっとJKT行ってます」
研究とか大学院とか面倒くさいワードなので、大体仕事で済ませている。
それはともかく、相手の反応は大抵の話題には慣れたもので
「あーそうなんだ、誰々さんも行ってるよね。会った?」
と特に起伏もなくほっとした。

JKT界隈の日本人ファンは二分されると感じている。
JKTが好きな人、AKBで初めてアイドルを好きになったとかももクロを見てそれまでアイドルなんて興味なかったのに急に好きになったとかBABYMETALだけはとかその感じ、そしてアイドル文化にかなり造詣の深い人、むしろ地下の人、だ。
前者は結構な割合を占めていて、厳密には違うけど国内48から流れた人(その逆もある)も含めて大半だと思われる。
しかし、後者もまた少なくない。
後者は汚いMIXを知っていて誰も追随せずともシアターで「ファイボワイパー」したりするし、インドネシア遠征にも抵抗が薄い。

日本からインドネシアまでの約7時間の移動は、毎週末北海道に通ったり、それどころか電車とバス、時に船を乗り継いで半日かけて山奥や海辺の町に現場を求める屈強のオタク衆には許容範囲だろう。
海外ツアーについて回るような経験があればそれこそ屁でもない。
(物理的なダメージは勿論人それぞれだが)
インドネシア出張のついでなら丁度よく楽しめるだろう。

そして、現場の雰囲気は国内メジャーのそれとは違ってひたすらにゆるくて割と地下感ある、というのが個人的な感想だ。
もちろんメジャー嗜好派にとってはその限りでなくて、むしろメジャーなのに親しみやすい!距離が近い!みたいな方向だと思う。
国内のメジャーアイドルだってやる気を出せばもちろん近しい距離で応援できるし、接触全盛期にあってアイドルに会えるなんていうのはさして珍しくない。
それを超えてのゆるさみたいな楽しさは48系で言えばJKTかチーム8かみたいなイメージが勝手に構築されている。撮可だし。

ただ、若いアイドルちゃんが好きだとお姉さんメンバーが殆どなのは否定できない。
最年少でもギリギリのローティーン。
前出の知人には、そこが食指の動かないところだと言われた。解る。
でも実年齢より無邪気なメンバーが多いこともあり、それなりにフォローできる、はず、だ。

絶対インドネシア行くべき、JKT行くべき、というお勧めは特にしない。
何故なら日本には充分いろんなアイドルがいるからだ。
だけど、もし見るチャンスがあるなら、見て気になったら、行って損はないと思う。
話のタネ以上の満足感は得られる可能性はある。

地下から来ても、地上から来てもそれなりに楽しい、そう伝えて我々はその話を切り上げ、小学生の姉妹アイドルのイベントに集中した。