JKT48のオタクになってみた -coba menjadi fans JKT48

JKT48とそのファンを研究対象にしたら自分もミイラになったでござる

握手券買い間違えた

イスラームを背景にした社会における握手会の観察、と称してもちろん自分も握る。握りたい。盛大に握りたい。

この研究は私費によるものなのでそれなら心置きなく握って帰りたい。

検討の結果、気になるメンバー10人ちょっとの握手券をそれぞれ1〜2枚ずつ購入した。
盛大にやったらエラーが出たので少なくした。
どうやら20枚ずつしか買えないらしい(後で日本のヲタ友に教えてもらった)。
完売(SO)した部(sesi)があると新しく部が増設されて再販になるメンバーも少なくなく、お目当ての再販があったりして結局何回も注文を繰り返した。

その中、あることに気付いた。
「イカ」ちゃんと握手したくて買った「タリア・イファンカ・エリサベス」ちゃんの握手券。
「イカ」ちゃんって「リスカ・ファイルニッサ」ちゃんらしい。
えっ「タリア・イファンカ・エリサベス」ちゃんって誰。

名前の一部の頭とお尻をとって「イカ」、と覚えていたので「リスカ」じゃなくて「イファンカ」だと思ったのだ。
なんてダメな外国人のオタクだろう。
慌てて本物の「イカ」ちゃんの握手券を追加購入した。

というわけで誰だかわからない「タリア・イファンカ・エリサベス」ちゃんの握手券にお金を払ってしまった。
どうしよう。見たところ売り切れているわけでもなさそうで、どうしたらいいかわからず、宙ぶらりんな握手券になってしまったのである。

どうするでもなく握手会当日を迎えた。
そして私はまた間違えるのである。
「タリア・イファンカ・エリサベス」ちゃんの握手レーンに並びながら、ここは「イカ」ちゃんと握手をするための場だと思っていたのだ。
しょっちゅう逆方向の電車に乗ってしまう筆者であるのでお察しいただきたい。
思い込んだら自らその過ちに気付くことはないのである。

結果、「タリア・イファンカ・エリサベス」(ファンカ)ちゃんを目の前に、私は「イカちゃん!」と声を掛けたのである。
「イカちゃんかわいいー!」

自分が外国人のオタクで良かったと心底思っている。
「イカチャン」という謎の言葉を発する外国人、きっとそれで逃げ切れたと思う。
そう願うしかない。
そして何よりの救いは「タリア・イファンカ・エリサベス」(ファンカ)ちゃんが黒目がちな犬顔のめちゃめちゃ可愛い子であったことである。可愛すぎヒいた。
こんな可愛いのか!と心底感激し、「イカちゃんしかー!」とかぶつぶつ言っていた。
そう、「タリア・イファンカ・エリサベス」(ファンカ)ちゃんが「イカ」ちゃんでないことに気付くのは、本当の「イカ」ちゃんレーンに数分並んだ後のことであった。

ここまでの教訓は、名前と顔は現場でしか覚えられない、本名は三度確認しろ、ファンカちゃんクソ可愛い。
立派なファンカちゃんオタクの誕生である。

日本には袖擦り合うも他生の縁という言葉がある。
数年後も私はこの握手券買い間違い騒動の話をするだろう。そしてこう付け加える。「これが今の妻です」