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インドネシアに関する本を読んでみた(1)

研究に伴って、またインドネシア語学習に伴って参考にした書籍をメモしておく。

 

まずインドネシア語を勉強するにあたって、最初に読んだ本、降幡正志『インドネシア語のしくみ』(白水社

 

インドネシア語のしくみ

インドネシア語のしくみ

 

 同書を読む前まではインターネットで無料で閲覧できるインドネシア語学習サイトや、無料のアプリなどのみ利用して学習を進めていた。

今は便利なもので、知りたいことも検索ですればすぐに出てくるし、学習ツールも様々に提供されている(外語大の学習支援モジュールは非常に興味深かった)。

しかし不思議なことに、やはり本として、紙として、手元に置いて読む、という行為から得られるものは何事にも替え難い。

これまでわかったつもりでいたインドネシア語の基礎が整理されて、効果的な復習となり、またそれに派生する未学習の事項を効率よく頭に入れることができた。

 

同書は学習書というより読み物に近く、問題が出題されたり、文法の仕組みが順に解説されるというわけではない。

あれはどこに書いてあったっけ…と思い返しても、不器用な筆者は特にうまくたどり着けないということなどもあった。

しかし、参考書での独学よりも実際の授業で先生が雑談などを交えながら教授してくれる授業の方が頭に入りやすいというように、わかりやすい親しみのある語り口が読みやすく、ふとした時に思い出されるような印象を残す。

 

大きめの字でとにかく読みやすい。インドネシア語の入門より、ほんの少しかじったところで重宝される1冊。

 

そして、インドネシア語学習のために初めて購入したのは『日常インドネシア語会話ネイティブ表現』(語研)だ。

 

日常インドネシア語会話ネイティブ表現 (<CD>)

日常インドネシア語会話ネイティブ表現 ()

 

 これもかじってかじってかじってから読む1冊だろう。

レビューを見ると、かじったどころかそれなりに滞在歴もある方々に推薦されているようだった。ナチュラルな表現がメインで評判は良い。

滞在どころかインドネシアに行ったこともなく、半年前までバリ島スマトラ島とジャワ島がインドネシアだと知らなかった私であるが、なるべく早く自然なインドネシア語の聞き取りを習得するため購入に踏み切った。

 

可愛らしく、雑貨のような装丁がやや女性的だが、中身はストイックな会話の羅列。

単語は会話と別に紹介され(それも同じ言葉も毎回繰り返し載せてくれてる)親切。

「3パターン」での表現、がウリの本で(その分類はあまり手応えを感じなかったが)様々な場面での言い回しが会話形式で掲載され、応用にも役立ちそうだ。

ちなみに結構シリアスな場面、「どうしてあんなことしたの?」「今は後悔している」「もう二度と会いたくない」「ちょ待てよ!」的な展開が多い。謎。

 

インドネシア語の語彙の豊富さ、表現の豊かさには圧倒される。

ノンネイティブの外国人学習者には、TPOを考えた言葉選びが1つの大きな課題となるだろう。その手助けになりそうな会話集だ。

個人的にはインドネシアに行く前に「プレゼントをありがとう!私とっても気に入ったわ!」「本当?ありがとう。よかったら使って下さい」というページを5000回くらい読んだ。

 

しかし、この本が本当に威力を発揮してきたのは、やはり滞在中、そして帰国後だった。

いくらCD付きとはいえ、日本にいて「マスマス!」(ちょっと店員さん!)とやっていてもイメージが湧かない。

例文から初めてバティックという言葉を知った筆者は、SOGO(そごう)の紳士服売り場でバティックが売られているのを見て、にこやかな店員がそこかしこにいるのを見て、その時やっとその会話が色鮮やかなものになった。

 

日本にいる間に再々読しつつ、次の握手会ではスマートに「プレゼント気に入ってくれるとうれしいな!」を言いたい。

 

最後に今使っている『やさしい初歩のインドネシア語』(南雲堂)。

やさしい初歩のインドネシア語

やさしい初歩のインドネシア語

 

参考にする順番が違うようにも思えるが、個人的には気持ちよく進んでいる。

ここでようやく文法の基礎をまとめ、語彙の整理をし、練習問題を解き、検定E級への1歩が始まったというところだろうか。

今後も参考書籍に助けられつつ、インターネットの恩恵に甘えながら、学習を進めていきたい。